「普通の人」のノリは疲れる
何が疲れたって、この前、ちょっと有名なオカマバーに行ってきたのですよ。
別に私はオカマが好きなわけではない。
じゃあなぜ行ったのかというと人を楽しませる接客を学ぶため。
私ってけっこうなコミュ障なんですよね。でも接客業をしているため、これではダメだと思って、上司にも
「今度○○(私が行ったオカマバーの名前)に行ってみたらどうだ。俺もたまに行くし、あそこのスタッフさんを見ていると本当に会話の勉強になるぞ」
なんてことを言われて、とりあえず行ってみたのですが…。
まあ、ぶっちゃけた感想を言えば疲れた。あんなのの何が楽しいの?
といった感じですね。
まあ、スタッフさんはゲイの人もいれば、オカマバーと言いつつノンケのスタッフも働いている。
それでみんなすごいハイテンションでお客さんを楽しませるように会話を盛り上げているのだけど…。
私には、そのノリが合わない。
まわりのお客さんは、みんなすごい笑っていたり、スタッフさんと一緒に盛り上がっていたので一般的に見たらこれが面白いことなんだと思いますけど、私には、ただうるさいだけで何も面白くない。
っていうか途中から不愉快な気持ちにさえなってきた。
せっかくこういう場所に行ったのだから、スタッフさんの仕事に対しての姿勢や今までどんなことをしてきたのかなど、いろいろと聞いてみたいこともあったのに、この店ではノリが全て。
基本的に真面目な話しが何もできない。
ただ、みんなでバカ騒ぎできればそれでよい。
私には、そう感じられた。
しかもそんなノリのお店にも関わらず、なぜか私にだけは話しかけてくれる頻度が他のお客さんよりも少なかった気がするし、ノリが悪くて次につながりそうにないお客さんは、必要以上に構う必要はないという店側の意図のようなものが見え隠れしたりもして、とにかく疲れるだけで楽しくなかった。
また、私の中では会話の勉強にも全くならなかった。
まあ、私はかなり変わった人間だと思いますし、感性だってかなり一般とはズレていると思いますので、別にこれは私が個人的に思っただけで、このお店自体は悪い店だとは思いませんでしたけど…。
やっぱり私は人と接する仕事は不向きだな。
でも、こんな私でも、私のことを気に入ってくれて応援してくれている人も少数ながらいるのですよね。
だから思うのは別に世の中の大多数の人に好かれる必要はない。でも、そのかわり、私のような人でも応援してくれるような少数派の人間をひたすら探し集め、自分のファンを増やしていく。
そういう戦法が自分には合っているのかも。
そう思った。
そのためには、もっといろいろところに出かけて、自分という人間を知ってもらわないとな。
いろいろと先は長そうだけど、もっと楽しい人生にするために頑張らないとな。
作品名:「普通の人」のノリは疲れる 作家名:孤独なメンヘラ