秋の空
むやみに心侘しくなるのはなぜでしょう
果たせなかった行いや思いが塵となって舞い上がり
もう二度と手の届かないところへ行ってしまったような
そんな気持ちにさえなりただただ淋しいのです
呑気に浮かんだ雲が人の顔に見えます
誰かに似ているようで誰に似ているのか思い出せません
少しずつ風に流されて
その姿を変えて行くのがわかります
けして急がず欠伸が出るような速さで
慌てなくていいんだよ
君のスピードでいいんだよ
雲がそんな風に云っている気がして
ほんのちょっと元気が出たりします
誰かに優しい言葉をかけてみたくなるのです