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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
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映画 戦国生徒会

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第28章: 対決の時



 ライブの後、映画スタッフは、ステージ裏の片付けを手伝って、楽屋に来ていた。
(近藤彰正) 「コミックバンドだったんですね」
(中川豊)  「死神さんって、『さん』までが名前だったんですか?」
(死神さん) 「そうや、ワシら性飢魔III(せいきまさん)やからな」
(津田柚華) 「ライブすごくよかったです」
(山崎凜花) 「映画の曲の時、鳥肌が立ちました」
(金城ミリア)「私も。やっぱ生(ナマ)は迫力が違うわね」
(椋ノ木優愛)「ちづちゃん(千鶴)、なんでもっと早く教えてくんなかったのよ」
(佐藤千鶴) 「それは・・・」
(キョンシーさん) 「ゼンギョー、今日何回ミスった?」
(死神さん) 「ああ、分からん。10回ぐらいや」
(佐藤千鶴) 「今日ミス多かったね」
(近藤彰正) 「ゼンギョーって何ですか?」
(キョンシーさん) 「死神の本名、西上善行(にしがみよしゆき)。それでゼンギョー」
(木田博之) 「西上(にしがみ)で、死神ですか」
(死神さん) 「おう。大口清志が大食いキョンシー。中馬潤は中魔神。嶋大輔がダイスケ鬼ヶ島」
(福田悠人) 「プロ目指されてるんですか?」
(死神さん) 「そんなケッタイナコト考えてへんて」
(中魔神さん)「こいつは安定収入目指してるからな」
(死神さん) 「ダイスケはプロのレベルやけどな。ワシはあかんて」
(鬼ヶ島さん)「またそれだ。ちづちゃん(千鶴)からも言ってくれよ」
(佐藤千鶴) 「ゼンギョーちゃん、実家のお寺継ぐから無理なんだって」
(みんな)  「お寺!?」
映画スタッフ全員が、思わず口に出したが、一人だけ、
(木田博之) 「ゼンギョーちゃん?」
恵美莉は咄嗟に博之を見た。
(死神さん) 「そやで、善行和尚(ぜんぎょうおしょう)やがな」
(鬼ヶ島さん)「死神が坊主って、罰当たりにもほどがあると思うぜ」

 千鶴が死神さんのことを「ゼンギョーちゃん」と呼んでいることを知って、動揺している博之の背中をポンポンと叩いてなだめる恵美莉だった。

(近藤彰正) 「それじゃ僕らは、これで失礼します」
(死神さん) 「おう。今日は来てくれてサンキューやったで」
(津田柚華) 「ありがとうございました」

作品名:映画 戦国生徒会 作家名:亨利(ヘンリー)