小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

ペンギンとシロクマ 魔法のメルヘン

INDEX|1ページ/1ページ|

 
妙な音に  シロクマ親子がそらをみあげると
ほうきに乗った魔法使いがみえた
(おや シロクマがいる ここは北極か また間違えてしまった)
(ペンギンにあいに南極へ飛んだつもりが 間違えた)
(もう面倒だから 北極に南極をくっつけよう)

魔法使いが呪文を唱えると  一瞬空は真っ暗になり
ドドドーンと地響きとともに 南極が北極にくっついた

シロクマ親子は驚いたが  
コグマが(ねえ あのかわいいのはなあに)
 
母グマが(あれはね ペンギンというのよ 昔ここにもいたけれど)
(こわい人間がぜんぶとっちゃったので いなくなってしまったの)

コグマは (一緒に遊びたいけど 向こうへいっていい?)

母グマは(おいしそうだけど 坊やの友達ならダメね いいわよ)

さて むこうの南極のペンギンも驚いた ちょうど皇帝ペンギンの坊やが
父ペンギンと母ペンギンのエサとりをみにきていたが
(あんなの見たことない でもかわいいね 父さんおしえて)

父ペンギンは(父さんもあんなの見たことないよ なんだろうね)

そこへ魔法使いが現れ
(あれはね シロクマというんだよ この南極には渡ってこれなかったのさ)
(ペンギンがたべられないように神様が守ったのさ)
(いまは たべられないように わたしが監視しているから だいじょうぶ)

そうこうしているうちに
コグマが南極に着いてコペンギンと遊びはじめた コグマが
(きみかわいいね) コペンギンが (きみもかわいいね 一緒に遊ぼうか)

コグマが (うん なにしてあそぶ?) コペンギンが
(僕の父さん速いから 乗っけてもらって 流氷めぐりはどう?)
(僕は母さんに乗っけてもらうから)

皇帝ペンギン夫婦は   コグマとコペンギンを乗せ 
流氷めぐりをはじめた

いいろな形や大きさの   流氷が目の前をすぎてゆく

アザラシが体をやすめていたり  ペンギンやシロクマもいて
コグマとコペンギンは楽しそう

しばらくたって コグマがさびしそうに
(お父さんって いいね きみがうらやましいよ)

コペンギンは驚いて
(そういえば きみのお父さんはどうしたの お母さんだけだったね)

コグマは(生まれたときから 母さんだけなんだ)
(父さんにはあったことがないんだ あいたいな)

魔法使いが現れて
(それは無理だよ どこにいるかもわからないし) 
(おまえのことをおぼえてもいないよ)

コペンギンは驚いて(おぼえてもいないって ひどいね)

魔法使いが(シロクマとはそうゆうものさ あきらめたほうがいいよ)

コグマはとうとう泣き出した
コグマを乗せてた皇帝ペンギンのお父さんが
(わたしがきみのお父さんになるから もう泣かないで)

魔法使いが(強力な魔法でつかれるから 半日で魔法は解けるよ それは無理さ)

コペンギンが(どうにかならないの)

皇帝ペンギンのお母さんが(南極に残ってうちの子になればいい)

魔法使いが(ペンギンがシロクマを育てるのは無理さ)

コグマが(母さんを残してはゆけないよ そんな父さんはいらないよ)
ベソをかきながらコグマは北極のお母さんのほうをみる

皇帝ペンギンのお父さんが(そうだね どうせまたあえるし)
(その時は私をお父さんだとおもえばいいよ)

魔法使いが(もうのこりはわずかな時間だから)
(コグマは北極へ戻った方がいいよ)

コグマは(うん 皇帝ペンギンのお父さん 北極へお願いします)

皇帝ペンギンのお父さんが(よし 北極へ戻ろう)

こうして北極に戻ったコグマは母グマに抱きついて泣いてしまう
母グマは(どうしたの そろそろお別れの時間よ)
(南極のペンギンさんにお別れのあいさつよ さあ)

南極の皇帝ペンギン親子も別れのあいさつの首をふる
魔法使いが(いよいよ魔法が解けるぞ---------)

一瞬空は真っ暗になり ドドドーンと地響きとともに 
南極が元に戻った