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菜乃花~なのふぁ~
菜乃花~なのふぁ~
novelistID. 60471
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誤謬戦争-firstmission-

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何も考えずに手紙を開いた。





"アカイソラヲ見るとシツメイスル。
 アカイソラノ日を浴びるとヒフガタダレル。
  アカイメノ奴トメヲ合わせると一瞬で砂のヨウニキエル。
   オマエハ選ばれた者ダ。選ばれた者ニハ武器をアゲル。イマセカイヲスクエルノハ選ばれし者
    5人ダケ。セカイヲスクイタケレバ生存者と仲間ヲミツケダシ戦え、少女ヨ。
     オマエタチ選ばれた者ニハ武器ノホカニ能力ヲアタエタ。ジュウブンニ生かすコト。
      武器ハドンドン手ニ入れろ。ヨリ強力ナ武器デソナエルコト。”




そこには、忠告のようなこととよく理解出来ないことがズラッと書かれていた。どうやら私は選ばれし者5人の内の1人らしい。なぜ、こんなにも何の取り柄もない私が........という疑問と、これは夢?現実??という疑問が頭の中でずっとハテナを描いている。
銃を握ったのは初めてだ。争い事が大嫌いな私にとって銃は怖くて怖くて仕方がなかった。でも手紙にはこれから武器が大事と書いてある。初めての武器は
銃。さっき手に入れたこの黒いスーツも武器なのだろうか??
ヒラッ................................
一枚のメモ帳がヒラリとどこからか降ってきた。
"このスーツは皮膚を守る。胸元についたサングラスは目を守る。”
どうやらこのスーツも武器の1つのようだ。恐る恐るスーツを着た。サングラスもかけ、深呼吸をし心の準備をした。
『取りあえず........生存者、仲間を慎重に探さなきゃっ!!』
赤い空は本当に本当に怖かった。...この空が数日の間に何千万人超の人を殺害したのだから。
外へ出てみるとどこからか泣き声が聞こえて来た。そっとそちらへ向かうと幼い男の子が赤い涙を流していた。
『少し感染してしまってるんだ!!今ならまだ助かる!』
そう言い、私は急いで男の子の手をつかみ走った。
だれの気配もない路地裏にとっさに隠れ、手当てをしていた。すると突然人影が現れた。
『きゃ!!!だ、たれ!!殺すなら私にして!!!!』
「安心して。僕は誰かを傷つけたりしない。選ばれし者というものの1人だ。仲間を探しているんだが........」
そう言った彼はスーツを着ていた。
-続く-