誤謬戦争-firstmission-
私、森鈴月(もりすず ひかり)はどこにでもいる至って普通の女子学生。
積極的に何かに取り組むことは苦手だし...比較的争い事には関わらないようにしている。今日がそんな平和な日々の最後の日だなんて...この時私は思ってもいなかった。
『あれ?天気悪くなってきた!!きゃっ!雨!!!』
慌てて家に帰った。ひとまず落ち着いて、アイスの袋を開けたとき、私は思わず固まってしまった。
『赤い...空........?』
私の目の前に広がっていたのは...真っ赤に染まった空と泣き叫ぶ人々の姿だった。何も知らない。何があったの?夢?余りの突然の出来事に私の頭の中は真っ白になっていた。
『そうだ!ニュース!!』
慌ててリモコンを手に取り電源ボタンを押した。しかし、反応は無し。いくら押しても画面は私の焦った顔しか映してくれなかった。
ただその時とっさに分かったことは今外にでたら...絶対にダメだ。ということだけだった。
気がつくと私の手の中には銃と一通の手紙が握りしめられていた。
【何これ...?私は........こんなもの持ってない。もう、もう、もう、もう、何が一体どうなってんの!!!!!!】
つい混乱しすぎ、叫んでしまった。私の平和な日々が終わりの合図を出した。
ー続くー
作品名:誤謬戦争-firstmission- 作家名:菜乃花~なのふぁ~