小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

ここに来た6 グランドキャニオン

INDEX|1ページ/1ページ|

 

6 グランドキャニオン(アメリカ アリゾナ州)



一度は見てみたい景色、誰もがそう思うであろう有名な場所。
そういう所は、何度も写真やテレビで見ているので、驚きを期待できない。

電柱のように巨大で滑稽なサボテンが、無数に生える荒野のハイウェイを、フェニックスからレンタカーで走ること5時間。その地に着いた。

茶色い土や岩を想像していたが、規模が大きすぎ霞がかかり、その景色の印象は薄紫色だった。

大地にある亀裂はあまりにも巨大過ぎて、人間の視野にすべてが収まりきらない。
首を右左に動かし、更には谷底を覗き込む。

空にところどころ軽そうな雲、谷底にカーキかオリーブ色の川が見える。
この乾燥地帯で、あれだけの水量を見るのは不思議な気がする。

柵も何も無い、高さ何百メートルかの崖の端に腰掛けて、両足を投げ出してみた。
それを見て恐怖にどよめく観光客の声が後ろから聞こえる。

そのまま岩に寝そべり、地球のパワーを感じる。
気温は50度近いと言うが、とても気持ちのいい所だった。

渓谷沿いにはいくつものヴューポイントがあるが、どこに行っても同じような景色だ。
2時間ほどいくつものポイントをめぐったが、さすがに飽きてしまった。

でもきっと、家族を連れてまた訪れるだろう。