私は夢見る中年人形
そういうものかもしれない。
だが歳を取れば夢の間口はどんどん狭くなってくる。
45歳だ。
「叶うわけねえだろ」
という夢もあまたに存在する。
たとえばわたしが
「自衛隊員」になりたい、というのはかなり無理。第一もう体力がない。
「鵜飼い」はかなり、というか絶対に無理だ。
でもそれでも、まだ間に合うかもしれない夢もあるわけで。
超高齢になってから高名な画家になったグランマ・モーゼスもいたりする。
眠る時にではなく、起きている時に点滅する赤い夢を、時に強く思う。
恥ずかしいからそれは言えない。あまりにありきたりだし、それこそ難しくもある。
「あきらめないで、夢はかなう」
みたいな歌詞を聴くとぞっとするが、心のどこかで、もしかしたら、などとも思う。
とりあえずいいや。
堕落主婦は今日は酒にする。
夢を見よう。エアロスミスの歌のように。
酔いながら、毎日ひそかにおこなっているできることをしようじゃないか。