キリンとふうせん
キリンとふうせん
マリカちゃんが えをかきました。
それは おおきなキリンさんでした。
でも あたまにつのが いっぽんしかありません。
なんかへんなキリンです。
パパがわらったら マリカちゃんは きいろいふうせんをかきました。
それをキリンさんの つのにむすびました。
すると キリンはふわりとうかんで、そらにとんでいきました。
ふうせんは かぜにのって、キリンをうみまで はこびました。
すると カモメがとんできて いいました。
「キリンさん、きょうは とてもいいてんきだね。
そらなんかとんでないで、およいだほうがいいよ。」
「でも、おりられないんだ。ふうせんをわってくれないかい。」
カモメは こころよくひきうけて、ふうせんのまんなかに くちばしであなをあけました。
『ぱん!』
キリンは まっさかさまに うみにおちてしまいました。
「しまった。ぼくは およげないんだった。」
『ばしゃ、ばしゃ、ばしゃ!』
キリンは いまにも しずみそうです。
そこで マリカちゃんは、あなのあいたふうせんを キリンのくびに かきました。
ながいくびに はまったうきわで、キリンはうまく うみにうかびました。
そして、カモメにおよぎを おそわりました。
「あれれ?あしがそこにつくよ。」
キリンはのっぽなので うみのそこに あしがついていました。
あるいてりくにあがると そこはアフリカでした。
とおくでたくさんのキリンが こっちをみているよ。
キリンは はずかしそうにあるいて あたらしいおともだちの ところへいきました。
もし、きいろいふうせんを くびにまいたキリンがいたら それはマリカちゃんのキリンです。
おしまい