ふうふ、うふふ vol.2
夫婦喧嘩①
朝7時05分。
JRと地下鉄を駆使しての
1時間半の通勤時間。
そしてまた
私鉄とバスを利用して
グッタリと帰路につく。
お帰りは深夜のオット殿。
休日も野良仕事。
休む暇なく
今日は休日出勤と
根っからの会社人。
あたしはお気楽主婦の遊び人。
ちょっとした言葉のすれ違いで
ゆうべ夫婦喧嘩をした。
ここはひとつ
本気で怒ったほうがいいかなと
でもさ
冒頭に掲げたように
連日のお疲れでストレスも溜まってる
そんなオット殿に
お手を煩わせてもいけないかしら
なんてね
瞬時にあたしの頭の中で
小さな討論会が
繰り広げられるわけです。
あたし結構強い子なのょ( ̄^ ̄)
ひとりでなんでもできちゃうの。
ぃゃぃゃ、お待ちなさい。
そこで「できないフリ」して甘えなきゃ(w
結論は…笑いながら
怒りを爆発させる。
まずは冗談っぽく
一発本気で殴る。
次に拗ねたフリして
夕飯の準備してあげない。
顔は軽くふくれっ面。
でもぶりっ子は忘れないw
オット殿は
あたしが本気で怒ってるとは思わず
用意してたキムチ鍋を温め
自分でご飯をよそってる。
(やればできるジャン)
息子が帰ってきて
その異様な空気に
「どした?」と聞く。
「喧嘩中。」
オット殿が大笑いする。
「笑ってる場合かっ!」
と声を荒げてみる。
「うぜっ!」
息子も笑ってる。
「《ごめんなさい》ぃぅまで許さん!」
「あーごめんなさい、ごめんなさい。(*σ´┰`)ベッ」
なんかあほらしくなって
「おやすみなさい」で喧嘩は終了。
長らく夫婦してると
なんか結末が容易に推察されるので
いくら意地張っても
いくら持論をぶちまけても
結局はいつも平行線で
「あきらめる」という結論に達する。
とりあえずは怒っとくかー(σ‐ ̄)ホジホジ
ぐらいの感覚で向き合わないと
夫婦という長丁場
やってられまへん。 (*´д`)(´д`*)ネー
作品名:ふうふ、うふふ vol.2 作家名:遊花