リトル・チャイルド
車の中から
イヤホンマイクで
大丈夫かな、心配で
あの子は泣いていた
いつも泣いていた
あの子が泣くことがいやだった
あの子をいじめる奴らがいることがゆるせなかった
あの子のためなら阿修羅になった
だいじなきみよ
無理してないかい
仕事はしんどいよね
わたしにできることがあれば
いつでも言ってくれ
きみはわたしの誕生日を憶えててくれた
うれしいよ
声できみの姿がわかったよ
話していて
顔は微笑んでいくのに
眼にはどんどん涙がたまっていくんだ
たいせつな子よ
次の街へ行くんだね
気をつけるんだよ
小さい子