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魔法使いとエルフ-3-

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二人は偶然にして、それも必然的な出会いだったのかもしれない

「早く内容を教えてくれよ」
「えーどうしようかなー」
「何で勿体ぶるんだよ!」
「あなた本当に魔法使?」
なぜ今更疑うのだ。
今の格好は魔法使いの代名詞と言えるウィッチハットを被って杖を持っている。
どう見たって魔法使いだろ。
「仕方ない…魔法をみせてあげよう」

そう言って外に出る。、
そこら辺にいたカエルに狙いを定めて、
「フリーズ!」
日常生活で使う下級魔法を唱えた。
見事に冷凍カエルになった。
「すごーい!!」
「きみだって使えるだろう?」
「私は武闘派だから苦手なんだ…」
「武闘ならヒールは使えるだろ?」
「使えない」

先ほどの元気そうな声とは逆に少し暗い声を彼女は発した。
武闘派にしてもエルフは使えるだろうと思っていたのだが…

「実の所、秘術を使えないで困ってるんだ」
「その秘術はどんなだい?」
「わかんない!」
どうやらアホの娘だ。
「取り敢えず君の村へ行って使えるエルフに教わろうか」
「そうだね!付いてきて!」

そうして歩くこと15分…

「ここがエルフの村か…」
「ようこそ、エルフの村へ!」
「早速、長老の所へ行って挨拶をしよう」

この挨拶はどこへ行っても共通だ。

「ほう…人間か…」
振動が空間を伝わって来るほどの低音の声を発するのは長老だった。
「僕とこの子に秘術を教えてください。」
「秘術か…わしよりうまい奴がおる。そいつに教えてもらえ…いまから呼ぶ。待っておれ。」
そう言って立ち上がり何かぶつぶつと唱えてるようだった。

コンコン

ノックの音がした。
「入れ」
そう言うと入ってきたのは20歳ぐらいの女エルフだ。
「長老様、何か御用でしょうか…」
「そいつらに秘術を教えてやれ…」
「そこの人間…ってお前は!」
「!?」


見たことある顔だ


二度の運命に惹かれたエルフと魔法使い


この偶然はもしや必然かもしれない


この出会いは人生を変えるものだった
作品名:魔法使いとエルフ-3- 作家名:あーす