きみはともだち
健気さを見るだけでうれしいんだよ
それが当たり前のことではないと
日毎に知る
休みにはビールを飲んで
いつまでも話す
くだらない話から海の向こうの遠い話まで
軽口から内なる宇宙の変化まで
君は巧みな選手
どのボールもキャッチして
グローブの真ん中に返してくる
悲しみの涙もきちんと受ける
君と歩く
雑草の祝福を君は知ってる
だから何度でも立ち止まり
二人で花の名を考え
やがてそれをやめて
ただ愛でる
名もなき花がひそかに喜ぶ声を
わたしは確かに聞いたのだ
地球が回るのを楽しむ
眩しい朝からワインのような日の名残まで
君がくる前は
空がこれほど味わい深いと知らなかった
何かあったら
必ず助けを求めておくれ
心の宝石をみな売り払ってでも
助けるから
君の価値を
たぶん君は知らなすぎる