まひるのまなつのまんなかの
真昼の真夏の真ん中あたり
口は毒だらけ
座って 立って 歩き回って
弁護人の苦悩
検察側の主張
でも叫んでる
悪いのはあんただと
回る扇風機の羽の下で
小さなひよこが鳴いてる
あんたに聞こえる筈もない
ひよこの翼は成長し
嘴はもう目玉をつつく位のことはできる
真昼の真夏の真ん中あたりで
世界を見下ろし笑ってる
下卑たあたしとあんたと
どっちが愚かかなんて考えるだけ無駄
あんたは違う種族なだけ
そう
バイバイ
真昼の真夏の真ん中で
あたしの後ろ姿
もう交わさない1000の言葉
作品名:まひるのまなつのまんなかの 作家名:青井サイベル