Bad select-4-
その中でも飼い犬『ゴン』がいる。
ゴールデンレトリバーだかゴンだ。
いつも一緒に遊び、食べて寝て過ごしてきた。
今となっては熊みたいにでかくなった。あくまでも比喩だ。
でも、元気なままで老いを感じさせないほどだった。
そんなある日、いつも17時に散歩をさせていた俺は少し長めにと16時に出ていた。
だがそれが後の悲劇となった
横断歩道を渡り終える時だった。
ブー!
トラックのだと思われるクラクションが鳴った。
ドン
何かに押された
トラックはすぐ目の前を通過した
あれ?ゴンが居ない
トラックが変な音を鳴らしながら走ってる
まさか
嘘だろ…夢なんだろ…
目の前の道路は赤く染まってる
ここで悟った
押したのは『ゴン』
犠牲なったのは『ゴン』
俺を助けたのが『ゴン』
死んだのは『ゴン』
俺じゃなく『ゴン』
こうしてまた俺が幸運でゴンが不運
自分を殴った、痛い
現実だ
目の前の出来事に目が眩み、そして目の前が暗くなった
作品名:Bad select-4- 作家名:あーす