イメージ 〈詩集〉
あじさい
あこがれのひとを見つけたのに
じしんもなく金も無くて
さくもなく無為に過ごした日々
いろはおそらく薄い青
あふれる思いを伝えることもできず
じれったい思いを仕事にぶつけた
さきの見通しが少しできたあの頃
いろはおそらく深い青
ありふれた出会いだったけれど
じぶんと神様を少しだけ信じた恋
さいしょで最後の出会いと感じた
いろはおそらく薄い紅色
あいたかったひとと過ごす楽しい日
じかんの流れはとても速過ぎて
さけびたかった もっと時間をと
いろはおそらく濃い赤紫
あんなこともあったよねと
じかんをさかのぼる事の出来る幸せ
ささいな事も大変だった事も
いまは真っ白なアナベルのように