イメージ 〈詩集〉
昼と夕方のあいだに
何気なく見上げた空に
淡い色の半月を見つけました
上弦の月です
あの日
あなたが下弦の月だねと言ったとき
今は弦は下方にあるけどね
あれは上弦の月なんだよと
情緒を無視したことを言ったオレ
下弦の月は
午前中に見える筈だよ
いつか一緒に見れるかなと言ったけど
あなたはまだ納得してなかった
そして
一緒に下弦の月は見ることはなかった
昼と夕のあいだは
あいまいな色を見せている
上弦も下弦もあいまいのまま
一緒に感動するのがいいね
もう逢うことも無いだろうけれど