わたしの部屋
六畳二間に六畳のキッチン、主に暮らしてるのは東側の一間。
以前住んでたワンルーム生活の貧乏性が抜けず、その一間でめし食ってパソしてテレビ視て遊んで寝るというすべてをやってしまってるので、奥の一間はデッドスペース。
リビングはだからごちゃついてる。
ペロくんのかなり大きな本棚。その大半はボブ・ディランやマイルス、他ディープめの音源。
村上春樹と中島らもの本。ドストエフスキー。
結婚してから持ってきたわたしの物も少々。
ヘヴィメタル、ハードロック、エリナー・ファージョン、落語百選、歳時記、詩集など。
月齢カレンダーと毎月ワードで作るカレンダー。
今月の絵はドレイパーの「アーサー王伝説」のワンシーン。
ペロくんの絵。ハート形の太陽が海から昇ってくるところ。
ビートルズのポスター。わたしが持ってきたマグリットの「光の帝国」のポスター。
ぜんまい仕掛けのかわいいロボット。豪徳寺で買ってきた小さな招き猫。毎年買い換える熊手。写真立て。出しっぱなしの小クリスマスツリー。
弟に貰ったキャンドルそっくりのライト一対。フェンダーストラトキャスター。
わたしの愛機コルグN２６４のシンセ。
でかめのアンプ。ＰＣ。
今テーブルの上でひらいているアネモネの切り花。紅茶の缶に活けてある。これ以上ごちゃつくのは勘弁なので、ベルメゾンで購入した整理かごいくつか。トランペット。母が送ってきた八咫烏のうちわ。
江ノ島の土産物屋で買ってきて窓に吊るしたサンキャッチャーが、太陽光をプリズムの七色にして部屋にばらまく。
こんなにもなのか、これっぽっちなのか、よそんちにほぼ行かないのでわからない。
本当は、ごくごくシンプルにしたい。
そうすれば大好きな花も活きるだろうし、プリズムも映える。
ただ、他人から見たらガラクタ同然のものたちに、愛情をもってしまってもいる。
大小のガラテアたちと、わたしたちは日毎おしゃべりをし、喧嘩もし、睦み合い、ねむる。
皆、こことわたし達を愛してくれてるらしい。
たぶんね。