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あの子はひどいあざをいつもかくしてた
みんなしらなかったけど
あの子は恥じてた
だから人の倍いい子になろうとしてた


ぶたれてもののしられても
折れた葉っぱであざを隠して笑った
悪い人にまで優しくした
痛い目にあっても
優しくするのをやめなかった


なまえはない黄色い花
いくつかの手が折ったりくしゃくしゃしたりした
かたちを整えようとする向きもあった
あの子は笑ってた
あの子はいい子になりたかった


人が見ていないと
あの子は茎から離れて蝶になった
あの子はそんな夢を見てて
夢は夢だとしっていたけど
もしかしたらと思ってもいた