Bad select-2-
人を疑わない年齢だった時に、騙された。今で言う『嘘告』だ。
ただの罰ゲームで人の心を弄ぶ奴はきらいだった。
"人に嫌がることを自分にされたらどう思う?"といつも思っていた。
だから、人を疑い、幸せを嫌う。贅沢で、でもどこかで損をしている。そんな気がしてならなかった。
そして返事はやはり『No』
その後の事は知らない。
「と言う事があったんだ」
今、会話しているのは友達の「三上 海」(みかみ かい)
「それはたいへんですねー」
ま抜けた返事だった
「俺なんて高校生になって嘘告すらされてねーよ!」
海がまるで飢えたオオカミのように叫んだ
「そんないいもんでもないと思うぜ。その後笑われ者になるんだから」
「あーはい!そうですか!」
すねた。ここは子供だな
「ジュース奢るから許せ」
これが手っ取り早い機嫌のとり方だ
「なら許す!」
単純ながら何か見透かしているから怖い。長い付き合いだからわかることだ
確か、初めて会ったのは中学生のときだった
作品名:Bad select-2- 作家名:あーす