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そう、幸せだけでは幸せになれない

そう思ったのはいつの事だろうか。自分が幸せになることで不幸になる人がいるとわかった時だっただろうか。

俺、北条 剛(ほうじょう たける)は普通の高校生だ。だがいつしか不幸を望むようになった。
中学のとき、部活の大会で優勝候補とあたったんだ。だが足を怪我したことで俺は幸せなことに勝ち進めた。だが、『幸せの代価』に相手の不幸があると、この時悟った。

そして今現在、屋上にて告白をされた。それが全ての『不幸』の始まりだった。