薔薇の花が咲くのは、人間に観てもらいたくて、咲く訳ではないが、手間をかけていると、薔薇の木に愛情が湧く。薔薇の良い花を咲かせるためには、こまめに消毒をしなければならない。木が大きくなると、上の方の葉は見えにくい。アブラムシに気が付くのが遅れてしまう。そんなときは、薔薇の木に、蟻がいるかと探してみる。アブラムシがいると、蟻は食べるために木を上って来る。肥料や土にも気を使う。手間をかければそれだけ咲く花が楽しみとなる。もちろん薔薇の木は僕の気持ちを知るはずもないが、まるで理解してくれているように、大きな香りのよい花を咲かせてくれるのだ。
創作におけるコメントも、作者と読者を身近にしてくれる時がある。コメントは読んでいただけたと作者は実感できる。また、読者にお礼も出来る。ささやかな心の交流が出来る。
本来なら、作品の描写等のコメントも良いのだが、自分がコメントするのは内容面が多い。技術的な事も大切なのだが、そのことは避けている。
作者からすれば、コメントは嬉しいと思う。作品が仕上がった時、僕は花が咲いてくれた気分になる。コメントはその花に水をいただいたような気持に思う。