Tシャツのような病気
誰かがこの世にまだ生きてるってことだ
彼女とは友達なんだろうか
自分を証明することはできない
こなれたTシャツのように
定番のジャケットのように
病気をまとってるんだ
とてもカジュアルな着こなし
世界が壊れないと保証してくれるものはない
ずっと守ると請け負ってくれるものもない
自分に保証書は付いてないんだ
だから病んだ思いをまとってる
少しでも呼吸が楽なように
組み合わされた繊維のあいだから
正気を吸っては吐くようにしてる
作品名:Tシャツのような病気 作家名:青井サイベル