要塞
表面の内側には
言葉がぎちぎちにつまってる
言葉で時間が骨折して
歩くことすら容易でない
話 話 話
話でいっぱい
雨の代わりに降ってくる
無数の輝くマイクロフォン
呼吸を楽にするために
睡眠時間を増やしておく
服の下は傷だらけ
近頃じゃ刺青代わりに見せびらかす
リーサル・ウェポンみたく
生身なのは見ればわかるのに
滅茶苦茶な地形になってしまった
コンパスはもう使えない
最後に頼れるものをもう決めた?
安心できそうな顔した言葉をもつものを
それでも選ぶ?
いつかほとんど失う日に
手に残すべきものを
話してても平気かって?
大丈夫
あんたを信じてない
何も気にしない
すぐ言葉を鵜呑みにする
あんたにはがっかり