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青井サイベル
青井サイベル
novelistID. 59033
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ダイエットの旅人

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もう二、三カ月もすると薄着の季節。
やばいね。
腹が。
かつてはぺったんこだった腹。
それがいまや。


グッモーニン、ミスター高須。
吸って、脂肪。


もともと太りやすい体質で過食や拒食・自己誘発嘔吐を繰り返してきた。
ダイエットなんかもう、この道三十年以上になる。
そんなことなんの自慢になるというんだ。
今は敗走の時。


走り込み。ウォーキング。小麦ふすま食。リセットダイエット。筋トレ。絶食。節食。自己誘発嘔吐。炭水化物抜き。ダイエットサプリ。行動療法。
色々やった。
効果のあったものもあるが、ここ七、八年は何やっても駄目だ。
一時など七十キロを超しもした。
なんまんだぶなんまんだぶ。
ところが、救世主はまだ、おわしたのだ。


最近、どうも(体重測定はしていない。精神的によくないので、しかし)、
痩せが目立つな、と思っていた。
考えて、思い当たるふしは二つある。
夏バテが秋になっても去らず、胃弱になってしまい、吐かないように三十回噛むようにしたこと。
これ、前、「ためしてガッテン」でやってたやつだ。と気づいた。
噛むだけダイエットってやつだ。
効果あるんだなあ。
だがそれを。
もしかして。
世間では、


ただ老けただけ


ともいう。


最近はぽっちゃりした女の子が可愛いという向きもある。
なぜ。
なぜもっと早くいわない。
メイガン・トレイナーちゃん。
なんでもっと早く出てこなかった。
時代がデブに優しくなりつつあるのに、
このおばんはダルダルと皮たるむみっともない痩せ方をしながら弱っていく。
ああ。
焼肉食いたいよ。


もしほそくてぷりぷりした体になれたら、わたしの詩集をあげてもいい。
いりませんか?
そうですか。
作品名:ダイエットの旅人 作家名:青井サイベル