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てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
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「恋愛病院 不倫病棟パート2」 第八話

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心と身体の一致が望ましいが、世の中そんなベストな男女関係は簡単には築けないものである。

「次の方、お入りください」
里紗の呼びかけに男性患者が入ってきた。

「鉄男です。ではお名前と年齢聞かせてください」

「はい、名前は都築と言います。歳は30歳です」

「では都築さん、ご相談はどのような事でしょう?」

「結婚を控えている女性が居るのですが、彼女とのセックスに不安を持っています」

「どのように感じているのですか?」

「ええ、彼女はいつも終わるとすぐに起き上がって服を着ます。ボクとの行為では満足出来ていないか、もともとそういう事が好きじゃないのかと疑っているんです」

「なるほど。気持ちよくないのか?とかお聞きになりましたか?」

「もちろんです。彼女はあなたが良ければ私は満足だから気にしないで、と言いました。本当でしょうか?」

「本心でそう思う女性も居ますが、反面期待外れでそういうしかないとも取れますね」

「期待外れですか?」

「結婚が前提ならそこは我慢してあなたとの経済的な事や、男性としての優しさに惚れていれば問題は無いと思いますが、男として嫌ですよね?」

「はい、そうなんです。ボクは実は彼女が初めてなんです。彼女は年下ですが結構経験がある方だと思います」

「そうでしたか。ではあなたが彼女さんを満足させられないことは仕方のないことです。これから慣らして頑張れるようにすればよいと思いますので、その辺のことを看護師に教えてもらってください」

そう言うと鉄男は早奈枝を呼び出して、特別治療室へと案内させた。

「看護師さん、ここはどういうところですか?」

「はい、愛の治療室と呼んでいます。リラックスして男女のことに専念できるように工夫されているんです。お気に召されませんか?」

「いや、そういことは無いです」

「では、私のことはどうですか?ちょっと年上ですけど」

「早奈枝さんはとても魅力的な女性です。歳上って?ボクは30ですが、10歳ぐらいですよね?」

「あら!嬉しいことを。52歳ですよ」