君と出会えたから。
始まり
(ん?どこだここ?)
誰もいない街のの真ん中に僕はいた。
(確か俺って家で寝てたよな・・夢か何かかな)
夢とはわかっても気にはなる
(仕方ねえ。目が覚めるまで何かしてみるか)
そう思った矢先だった。
目の前に金髪の女が歩道橋に立っているのが見えた。
「おい!待て!!」
俺は金髪の女の子を呼び止めながら手を伸ばした
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ドッガーン!!!
「いってぇぇぇぇ!!」
「何やってるの?お兄ちゃん、馬鹿なの?」
いきなり毒舌を吐いてくるこいつは俺の2個下の妹 千恵だ。
「うるせぇなぁ。そこは大丈夫?って心配するところじゃねーのかよ。」
「いっくん、ちーちゃん!!起きたなら降りてきなさーい!!」
母さんの声だ。
「「はーい。」」
「お兄ちゃん行こうっ。」
「ああ、着替えたら行くわ。」
「入学式なんだから、ちゃんとしなきゃだめだよ?」
「わかってるって。先に行ってろ。」
「はーい。」
千恵は言われるがままそそくさと部屋を出ていった。
(さてとさっさと着替えるか。)
そういえば自己紹介がまだだったな。
俺の名前は神崎 弌(かんざき いち) 今日から高校一年生だ。