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静かできれいに、夜
大切なことにはまとまりがない

形のない人間と
形だけの人間と
点と線だけが知る本当

コンビニの灯りを見つけて
安心する足取り

小さく吠えたスマートフォンに
追い立てられた昨日

つい先ほどまで気がつかなかった振動が
痛みのままに凍えている

自分で決めたらいい
言われて悲しくなった

嘘に疲れて
思い込みと勘違いが激肥り

今夜失われた幾多の尊厳を
取り戻す朝はまだ遠い

息が白い
皮膚と鼓動が歌い始める


目を閉じても
確かな帰宅のとき　。