小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

異惑星異文化体験

INDEX|1ページ/2ページ|

次のページ
 
僕が開発したタイムマシンは完璧ではなかった。まったく言うこときかない。だから、タイムマシンはプログラムを勝手に変わり地球に似た場所、違う時間にワープしてしまった。がたがた動くマシンの中、僕は緊急着陸の大勢を取った。もし、タイムマシンがあり得ない場所で見つかったら時空侵入罪として逮捕されてしまう。そしたら、母さんにすごく怒られるだろう。父さんにもかんかんに叱られる。それだけは嫌だ。

 いつの間にか暗闇に入ってしまった。腕時計のライトで周りを見渡すとタイムマシンは故障していた。入口を足でどんどん蹴り、僕は外に出た。
 地球と似ている。青い空に白い雲。家もカラフルで可愛らしい。ここは民家?
 僕はふらふらと倒れこんだ。

 目を開けると男性がいた。1人じゃなくたくさんの男性が僕を心配そうに見ていた。男性の1人があわてて水の入ったグラスを持ってくる。大柄の男性は僕に話しかけてくる。最初はこの惑星の共通語だろう言葉。僕にはわからなかった。同じ地球人と同じ顔をしてるのになぜだ?惑星学の先生は、惑星には共通言語ができているって言ったのに。

「こんにちはー!聞こえる?」

女性の声がした。ドアのほうに女性が靴を脱がないで部屋に入ってきた。女性は僕に地球語で話かけてきた。
「こんにちは。地球の方かしら?私はこの羅新星の大学教授、よろしくね。」
「はい。僕は地球から来たナオキです。」
僕は地球語で返した。地球語しか知らないのだから。

「地球からは珍しいわね。羅新語は勉強してる?」
「いいえ、惑星共通言語は勉強はしたことないです。僕は、タイムマシンで地球の1600年代の日本に行きたかったので。」
 僕の本来の目的はそこだ。よその惑星に行くつもりはなかった。大学教授は大柄の男性と話している。なにやら僕がタイムマシンで地球から羅新星に来たことに驚いたようだ。そもそも、羅新星ってどこだ?水金地火木....惑星学をもっと勉強してればよかった。

「ナオキ、地球語を話せる人はここにはあまりいないわ。私の研究室にいらっしゃい。タイムマシンも新しく作り直しなさい。私はミラニョイム。ミラと呼んで。」
「よろしくお願いします。」

僕は、深々頭を下げた。ほかの男性へにむ頭を下げた。

 僕はこれからどうなるんだろ?海外旅行に行ったことのない僕は、不安でしかたなかった。
歩いてミラの所属する大学に行く間、ミラといくつか話した。地球のこと、日本のこと、惑星学は知ってるが惑星共通言語は勉強してないこと。ミラは羅新星について教えてくれた。羅新星は小惑星で地球みたく青くないこと、地球人と同じ顔をしてるが文化はさかさまだと。ここは、羅新星のマグレットという場所であること。
「ここがマグレット最大の大学です。私は惑星学部惑星共通言語学科の教授です。」
 ミラが地球語を流暢に話すわけがやっとわかった。ミラは小柄だが強い意志を感じる可愛い方だ。親切で大学内も案内してもらった。すれ違う女性たちは、ミラに頭を下げて挨拶をする。ミラは有名な教授なのか?
「ここがトイレよ。ナオキは・・・雄?」
「え、男ですけど・・・」
ミラの雄発言に数秒止まった。雄って・・・せめて男とか少年とかあるでしょ。
「そう。残念ね。」
ミラは下に目線を向けてなにか考えていた。
「ナオキ、大事な話があるの。」
ミラはいきなり僕の手をひっぱり僕を研究室に連れてった。

研究室でミラは僕を椅子に座らせた。そして、ローズヒップティーを淹れてくれた。

「ナオキ、このマグレットは地球と違いなんでも女性が優先されるの。昔は地球みたいに男性が優先されてきたの。マグレットもそう。男性がすることは許せ!男性が一番偉いと。そんな世間を許せない女性が国を作り街をつくったの。マグレットは女性が強い惑星なの。女性の権力者、女王、女性議員、女性教授、女性格闘家、なんでも女性・・・。逆に男性はあなたが落ちてきた民家でヒソヒソして暮らしてるわ。タイムマシンが完成するまで、決して女性の言うことは絶対よ。女性に歯向かったりしないで。それだけよ。」

ミラの言うことはちょいちょいわかった。だけど、女性の言うことって?女性なんて少しわがままでイケメンオーラを出してればコロッと傾くちょろい異性だろ。ミラだって、僕が本気をだせば傾くよ。ただ、恩人にそんなことはできないけど。

その時、ピコピコと可愛らしい音がした。
「はい、ミラニョイム。はい・・・はい。わかりました。ナオキ、私これから会議だから大学の中を散歩しておいで。この異惑星人チップを首の後ろにはめて。言語機能ついてるからね。」
ミラはいそいそと会議の支度をしていた。僕はミラのくれたチップをとりあえず首の後ろにあてた。すると、チップが首の中に入っていった。不思議だな・・・。

大学は可愛らしい、これぞ女子!というつくりをいていた。ロココ調のロリータ系のとにかく甘々しい教室に廊下だった。
たしかに僕と同じ男は歩いてなかった。まるで世界で男が一人、この僕って感じだった。
するとどこからか、女性の声がしてきた。
「ちょっと、男子がいるわ」
「網!だれか網!」

いきなり天と地が逆転した。僕は、何人もの女性に取り押さえられた。
「異惑星人よ。チップが入ってる。」
「どこの国?可愛い顔してるわ!」
「この顔は地球科アジア目日本かしら」
女性の黄色い声と香水の甘い香りでくらくらしてきた。

「そうです。地球の日本です。僕は、一応旅行で来ました。」
僕は取り押さえられながら自己紹介をした。
マグレットの女の子は僕をみてきゃーきゃー言うからつい嬉しくなった。

それから網を取ってもらい、カフェテリアで話をすることになった。ミラがくれたチップのおかげでスラスラとマグレット語が話せるし、会話がぐんぐんはずむ。
あ、そうだ質問したかったんだ。
「ねえ、この大学には男性はいないの?」

「いやね、いるわけないじゃない。あんな、体力だけが取り柄の人間という本能の塊なんて。」
「そうそう、汚らわしい。」
「そんな。僕はどうなるの?僕は男だよ?」
僕はおどけて言った。

「だって、あなたミラ先生の紹介かなにかでしょ。チップがミラ先生のものだもの。」
「あなたがミラ先生の知り合いじゃなかったら、網につつんで削除する予定だったわよ。」
「地球人って女を小馬鹿にしているイメージがあるのよね。」

彼女たちは男性に対するマイナスなイメージをがんがん言っている。僕はただ。耐えるのみ。

彼女たちと別れたあと、図書館に向かった。マグレット人にとって男はなんなんだ?
「え、嘘だ!!」僕は驚いて声をあげた。
聖書では、アダムではなくイヴが先に誕生している。童話でも絵本でも、王子は王女の助けを待つ性役割があった。
この国では、男性は身分が低い。僕は、この国から早いこと立ち去りたい気持ちでいっぱいだった。

しかし、無情なことにミラの助けもあり、タイムマシンは14日もかかって完成した。その間の14日はとても憂鬱だった。
「さあ、ナオキ完成したわよ。また、いらっしゃいよ!大歓迎よ。」
「ミラ、悪いけど・・・男でいる限り、僕は二度とこの国に来ないよ。」
ミラはクスクス笑っていた。そして、マシンが動き出す。
作品名:異惑星異文化体験 作家名:T&T