小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

お年玉考

INDEX|1ページ/1ページ|

 
小学6年生の孫のお年玉が4万6千円だと聞いた。長男の娘である。付き合いが広いこともあるのだが、ちなみに毎月の小遣いは1000円だそうだ。3万円は貯金したそうだが、残りは冬休み中に使ったと言った。
 6年生になると、友達と映画を観にも行くと聞いた。そこで外食をするらしい。大人は付き添っているのかと聞いたところ、送り迎えだけだそうだ。女の子だけに心配してしまうが、当事者や親はどうなのか?
 それと、お年玉の話で、孫の言葉が気に掛った。
「誰誰さんは1000円だった。ケチね」
その時わたしは
「お金で人を判断してはだめだ」
と叱ったが、孫はあまり気にはしなかった。
1000円のお年玉の方は、小学6年生に見合った金額を入れたのだろうと思う。あるいは、経済的に余裕が無かったのかもしれないが、習慣とか義理とかのために、無理をしたのかもしれない。
 1000円のお年玉で喜ぶ子供もいるのに、育った環境でお金の基準を決めてしまう孫の感覚は改めさせたいと感じた。その感覚が、人の価値判断になってしまうようで、心配になったからである。
作品名:お年玉考 作家名:吉葉ひろし