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戦う女の子は嫌いですか?

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特殊能力が使えるこの時代はその能力が将来を決め、能力ランクが
高い程、優遇される。
 なので皆、学生の時から訓練をし、励んでいる。その能力ランクは
授業の中でテストを受け、力をためし分析される。そして、一番
上のAランク、さらにはその上をいくSランクになるべく学生は
訓練する。
 現在、その能力値が一番高い学校が東京にある。その能力値を
決めるのは能力者達が戦って優勝を目指す全国大会ザ・フォース
で決められる。
 
 それに出場する学校はランクが高く、各県のトップ校が
出る。その中で優勝すれば将来は安泰し、必ず優遇される
という特権があるので、学校側もそれに出場しようと
生徒達を鍛えている。
 そんな中、中には学校自体のランクが低く、大会に
出たことのない学校はそこまで必死にはなっていなかった。

 ここ、東京第一秋葉学園は東京の中でも最弱といわれて
いる学園で、生徒のランクもよくてCランクがいるかどうか
という場所だった。
 今年も大会予選一回戦負け確実とされていたがそこに
とんでもない逸材の生徒が入ってきてしまった。
 それがあの最強中学といわれた東京才華女子中の出身で
さらにはランクSという怪物が最弱学園に入ってきた。
 その生徒とは雨宮めぐみランクSのお嬢様だ。その
才華女子は最強プラスお嬢様学園で、誰もが憧れる場所
だ。だからまさかそんな所からここに入学してくるもの
がいるなんて全国でも誰も予想していなかったことだ。

 そんな彼女がなぜこの学園に来たのか、それは小学校の
時に初恋をした先輩を追いかけて来たのだ。

 その先輩とは浅倉洋介高校二年の男子だ。中学では
雨宮は女子中に行ってしまったので、会えなかったが
その時も浅倉とは連絡を取っており、その浅倉がこの
秋葉学園に行くと言う事を聞き、雨宮は迷わずこの
学園を選んだ。
 雨宮は積極的なタイプで、浅倉にはすぐに告白を
したが、ふられていしまった。それは浅倉が人嫌いな
性格だったので、女の子にも興味がなく、せっかく
超カッコいい容姿なのに残念だと皆から言われていた。
 それでも雨宮は浅倉を好きになり、積極的に攻めて
行った。最初は相手にもされてなかったが、途中から
少しずつ話せるようになり、今の関係までになった。

 そして、高校に入学し、全校生徒が驚く中、雨宮は
浅倉に会いに行った。

 それから一ヶ月が経ち、二人の関係は学園中に
知れ割っているが、二人は気にせずにいた。

 そんな雨宮は今日も休み時間に浅倉のいる教室に
行き、積極的に攻めていた。