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エースを狙え

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     ●


記者会見から二週間後の日曜日。
俺達は再び集められた。
何かと思えば背番号取り決めだった。
空いている背番号は1、14、15、19、25、29、30、33、39、41、55、61だ。
広島サンドの砂羽監督が
俺は14、立華は29、唐田は30、中島は41、井上は61、増田は55と投手には投手番号を野手には野手番号を与えらえた。


…背番号14…


正直プロ野球にあまり詳しくはないため、誰の選手の後釜なのか全く以て判らない。だが何故か立華が俺の背番号を凝視している。
一体何なんだよ…
何か絡まれている感じを受けるんだが…
そして立華は自分の渡された背番号を見て深い溜め息を吐いた。
その意味は何なのか、まだこの時の俺には分かってなかった。

     ●


背番号を貰ってから家に帰った。
すぐにベットに寝転がったが、立華のあの態度が気になった俺はパソコンで広島サンドの背番号14について調べてみた。
今から20年前の記事が引っ掛かった。


「…これは」


記事にはこう書いてあった。

     ○


――広島のエース砂羽恭介(27)、埼玉の怪物篠宮賢(45)の引退試合を最後に持病再発で急死!!高卒入団以降4年で100勝、生涯350勝!広島の伝説のエースナンバー『14』は、今後永久欠番か!?″見届け人″に後継者は現れるのか!?――


     ○


「……マジか……」


…やめてくれ…

…勘弁してくれ…

…こんなのごめんすぎる…

…嫌過ぎる…

…ドラ2の立華にでもあげればいい…

…なんで…


「何で俺なんだよ……」
作品名:エースを狙え 作家名:本宮麗果