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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「恋愛病院 不倫病棟」 第四十一回

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「ええ、それは自分でもずっと考えていることです。近くに住んでいますし、話も合うのできっと夢中になってゆくだろうって感じます」

「遠距離で無理をされるより近くの彼と仲良く出来るのなら、この辺が移り時かも知れませんよ」

「一人を選んだ方が良いと言われるのですね?」

「寿子さんが新しい彼とどこまでも友達以上恋人未満で我慢できるのなら、二人の交際は続けられると思いますが、同じぐらい親密度のある付き合いは難しいと思いますね」

「それは私の中で受け入れられないと感じられるのですね。そうかも知れませんね。自分が寂しがり屋なので会いたい時に会ってくれる人が居れば嬉しいんです。そうすると遠距離の彼より新しい友達と恋人関係になったほうが癒されることが多いかと悩みます」

「セックスが目的で男性は女性を誘いますので、新しい彼もあなたと関係が出来ると変わってしまうかも知れません。そう考えると今の距離で仲良くされて、遠距離の彼とは身体の欲求を満たされるという付き合いが望ましいと思いますが、いかがですか?」

「男の人ってそのように変わってしまうことが起こるのでしょうか?ずっと付き合っている彼はそうではありませんでしたけど」

「遠距離の場合頻繁に会えないのである意味鮮度が保てます。それにその彼が他の女性と付き合っていないという保証はありませんよね?」

「彼が私以外と付き合っているかも知れないと思われるのですか?」

「はい、男性とはそういうものですから言わせて頂きました。彼の方もあなたが浮気をしないと信じているのでしょうか?」

「彼は信じていると思います」

「でも、彼からすると自分と浮気しているんですよ」

「私がですか?ああ、結婚しているからですね。それはそうですね」

「新しい彼とは今の彼にバレ無いようにされて、身体の関係はよほどの思いに自分がなった時以外は結ばないようにしてお付き合いされるのが良いと思います」

「はい、そうですね。ありがとうございました」

寿子は自分が器用ではないことを知り、新しい彼とはセックスをすることはなかった。