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かなりえずき
かなりえずき
novelistID. 56608
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憶測のサンタクロース

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『次のニュースです。
 12月23日よりサンタクロースが行方不明になりました。

 12月23日の朝に家を出たサンタさんですが、
 その後連絡が途絶え消息が不明。
 事件前日の足取りを取材陣が追いました』

テレビの取材クルーがサンタの家の前にやってくる。

「これがサンタの家なんですね。
 閑静な住宅街にひっそりと建っています。
 まるで温厚なサンタさんの性格を表しているようです」

家の前には黒い大きな車が止まっているのを見つけると、
リポーターはさっそく食いついた。

「これがサンタさんの車でしょうか?
 大きな車できっとクリスマス用のプレゼントを購入し
 家に持ち帰るためのものでしょうね。
 サンタさんの努力家な姿勢がうかがえます」

『現場の○○さん。
 サンタクロースの近所の評判はどうだったんですか?』

マイクが近隣住民へと向けられる。

「感じのいい人で、
 よく小さい子を家に招いては紙芝居をしていました」

「あんな人が誘拐されるなんて……つらいです。
 どうしてこの世界はいい人ばかり不幸に遭うんですか」

「最近、連続誘拐事件が多発していますし
 きっとその犯人がサンタクロースを誘拐したんでしょう。
 そう思うと、本当に悔しいです」


「サンタさんは、近所でも評判が良かったそうです。
 きっと優しくて思いやりにあふれた人だったんでしょう。
 誘拐犯への憤りは止みません」

『○○さん、家の中は入れますか?』

「入れます。
 誘拐されたサンタさんの人物像を掘り下げていきます」

家には整理された子供向け絵本や、
子供向けのアニメやおもちゃがきれいに置いてあった。

「サンタさんは、やはり優しい人柄だったんでしょうね。
 子供たちと触れ合う機会が多かったので
 子供向けの玩具を取りそろえていたみたいです」

『そうですね、いい人に間違いありません』

「あ、ここにパソコンもあります。
 きっとこれで子供たちを笑顔にする方法を探していたんでしょう」

「テレビもありますね。
 優しいサンタさんですから、
 これで暖かい番組を見ていたんでしょう」


『現場の○○さん!』

「あ、はいなんでしょう?」

『今、緊急速報が入りました!
 サンタクロース誘拐犯がつかまりました!
 今すぐ現場に向かってください!!』

「はい!」

取材クルーはそう遠くない場所へと急行する。
現場にはすでにほかの取材陣がごった返していた。

「すごい人だかりです!
 あっ! 今、家の中からサンタクロースが出てきました!!
 その後ろにいるのは……誘拐犯でしょうか!?」

やつれたサンタクロースの後ろには、
続いて、誘拐犯が伏し目がちに出てきた。

そして、サンタと誘拐犯の両方の手首に
詰めたい手錠がつけられていた。








『次のニュースです。
 先月から多発していた女児誘拐事件の容疑者として
 サンタクロースが逮捕されました。

 先日のサンタクロース誘拐事件は、
 その被害者の父親によるもので犯行原因は復讐だったようです』

映像はサンタクロースの家に向かった現場に切り替わる。

「はい、こちら現場の○○です!
 連続誘拐犯サンタクロースの家は閑静な住宅街です。
 静かなだけに薄汚い妄想を膨らませていたんでしょう!」

マイクが近隣住民に向けられる。

「感じはよかったけど……なんか危ない雰囲気はありました」
「ああいう人がこういう事件を起こすんですよね」
「たしかに、心の奥に闇を感じていました」

「サンタの人物像はやはり誘拐犯らしい感じですね。
 パソコンで子供の画像を検索しては
 家に子供を招いて舌なめずりしていたんでしょう、許せません」

『ありがとうございました。
 やはりサンタクロースはとんでもない奴ですね。
 それでは次のニュースです』