エイリアン結婚相談所
「で、相手に求める条件は?」
「?112419&+#(条件ですか?)」
「どんな地球人がいいの?」
男エイリアンはまさかの展開に頭を悩ませた。
「4.=-+5@/&?
(そうですね、私としては元気な子エイリアンを生んでくれるような
顔面を持ったお腹がふっくらした地球人のメスが好きです)」
「ふぅん、ぽっちゃり系が好き、と」
「6+8911@./*(逆にあなたはどうなんですか?)」
「なんで私を聞くのよ」
「?-+/*95*5+(いやだって……)」
女は何かを悟ったのか、
一気に男エイリアンから距離を取った。
「やだ! もしかして私を狙ってる!?」
「1_//6-$?-+!(狙ってませんよ!!)」
「これだからエイリアンは!
美人を見るとすぐにそうなるんだから! けだもの!」
「97?2_+/#54(とにかく話を進めましょう…)」
男エイリアンは資料の項目を埋めていく。
「希望の年収とかある?」
「43@/259$+0(エイリアンですからお金に興味は…)」
「まあ、そうよね。
年収なんかいちいち気にする男に生きる価値ないわ」
「/6&.*5_*_%(逆に、あなたの希望年収は?)」
「まあ、最低1億よね」
「9622.*?7&%!(あなたは年収気にするんですか!)」
「当然じゃない。女は男と違ってお金がいるの」
「………」
「それじゃあこれが最後の質問よね?
どんな性格の人がいいの?」
「$66#2#471.(それまで僕に聞くんですか)」
「なに言ってるの。当然じゃない」
「32-57%#$#+
(性格は……元気な人がいいですね。
シガニーウィーバー似のたくましい人が好きです)」
「髪質はぼさぼさが?」
「_=%5%-27+5!(そうですね!)」
男エイリアンはおずおずと聞き返す。
「$6/+3&_6=1(あなたはどんな性格が好みですか?)」
「そんなに聞きたいのね。
まあ私ほど美人だと放っておけない気持ちもわかるわ」
女はふふと高飛車に笑って語り始める。
「そうね、まずは男は謙虚じゃなくっちゃね。
でも退屈なのはイヤよ、常に楽しませてくれるような人。
でも寂しいときにはそばにいてくれるようなのがいいわ」
「2657?1_%50(めちゃめちゃ多いですね)」
「当然でしょ」
項目を記入し終わると、男エイリアンは告げた。
「51_3#43%64
(ありがとうございました。
相手が見つかり次第連絡いたしますね)」
「私に釣り合う男がいればね」
8本足の女エイリアンは相談所を後にした。
「&%+09$1=2-
(では、次のエイリアンお入りください)」
作品名:エイリアン結婚相談所 作家名:かなりえずき