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吉葉ひろし
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秋の抒情詩
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秋空に手を伸ばし
両手を丸めて澄んだ青い空から
言葉を掬う
零れながらも
私はいくつかの言葉に出会う
秋に果実が実るように
その言葉たちも熟れている
皮を剥けば
果肉は甘味な香りだ
1篇の詩が満たすのは
満腹感の様な
至福であってほしいと思うが
いま、掬う手に光る言葉は無い
私は言葉を探す
作品名:
秋の抒情詩
作家名:
吉葉ひろし