秋の抒情詩
戸外に出れば秋の景色が
秋の色を運び
その色に秋の香りが乗ってくる
秋の香りは
秋の言葉も運んでくれる
紅葉色の言葉はなに
コスモスの言葉は何を言ってる
君と過ごした秋の日が
景色の中から聞こえてくる
忘れたいのに
秋が巡ってくると
君を想う
わたしは秋の空を見る
うすい雲に青い空はないけれど
割り箸に絡めて綿菓子を作ってみようか
綿菓子になった雲間から
君が見える空の下に
逢える距離の君が
昔のままで見える
コスモスの髪飾り
紅葉色の唇
ランドセルから手持ち鞄になって
セーラー服を着た姿