「幸せの交換」 第二十話
野口は唇を話すと私の名前を呼んだ。そして可愛い、好きだよと付け加える。
わたしは何も答えられなかった。
やがてシャツを脱がされ、スカートも脱がされ、下着だけになった。
「なんて素敵なんだ・・・とても年齢を感じさせないよ。貴子さんは本当に美魔女なんだね」
嬉しかった。頑張ってきた甲斐があったのだ。
直ぐに下着を取るでもなく野口は舌で丁寧に私の身体を舐めてくれた。うっすらと汗が滲む。暑いのではない。興奮してきたのだろう。
最後の一枚を脱がされた時に少し身体に力が入った。閉じられていた足を彼は左右に少し開かせた。もうその部分が濡れていることが恥ずかしかった。
期待しているだろうことを悟られてしまったようだ。
野口は着ていた服を自分で脱いだ。覆いかぶさるようにして身体を重ねた。
野口のあそこはまだ完全じゃなかったけど時折自分の体に触れるだけでその大きさは感じ取れた。
ゆっくりと手を差し出して握った。生温かくふっくらとした感触はやがて握り切れないほどの大きさに膨れ上がり固さを与えていた。
「こんなに大きいの」
それは正直な気持ちだった。これが中に来る。そしてあっという間じゃなく長く強く擦り続けられたら・・・きっと壊れるだろう。気持ちが・・・だ。
「着けたほうが良いよね?」
「うん・・・ゴメンなさい」
「そんなことないよ。当たり前だから」
枕元にあった四角い袋を破り、手にして彼は装着した。
いよいよ来る・・・
「お待たせ。大好きな貴子さんと一つになれる・・・夢みたいだ」
「野口さん・・・」
焦っている訳でもないけど話してないで早く来て、そう思った。
作品名:「幸せの交換」 第二十話 作家名:てっしゅう