あかとあおと
あかとあおとで暮らしてた
あかはいつも笑っていて
あおはいつも泣いていた
どうして笑ってるか
どうして泣いてるか
お互い何も知らなかった
ある日二人は喧嘩した
あかはあおに笑ってほしかった
あおは上手く笑えなかった
あかは笑って言った
「泣いてばかりじゃ楽しくない」
あおは泣きながら言った
「笑ってられるほど楽しくない」
二人はそれぞれ考えた
笑ったあおのこと
泣いたあかのこと
二人はだんだん可笑しくなって
泣けるほどわらった
笑えるほど泣いた
二人の色は同じ
お互い何もかも知らないまま