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主人公惣受け物語~アニポケ・ジョウト編~

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Episode4 美しく華麗に…



第16話『夢の祭典の開演前』

前書き

今回の話にて、天の河オリキャラ二名初登場します。


今回の夢の祭典には、出場しませんが…






 世界各地から招集されたトップコーディネーターが結集して、華麗なパフォーマンスを魅せる夢の祭典開演の日を迎えたコガネシティ。まだ、早朝の時間帯にもかかわらず会場前は人だかりで溢れていた。


女性「いよいよ、今日ね。あたしも招待されていたこのコンテスト。今回は観る側に回りたくてなくなく辞退したけれど、世界各国から招集されたトップコーディネーターがどんな素敵なパフォーマンスを披露してくれるのかたのしみで仕方ないわ」


 そんな中、スタイルの良いブロンズ髪の女性(セリフでは‘???A’と表記)が一人、他の観客と同じように夢の祭典の開演を心待ちにしていた。彼女は辞退こそしたものの、この夢の祭典に招待されていたことから、かなり腕利きのトップコーディネーターであると伺える。


???A「特にジャパンの新参者と評されるこの二人。他の出場者に比べて経験は浅いけれど、彼女達がそのプレッシャーを背負いながらどんなパフォーマンスを魅せてくれるのかも見物ね」


 女性はこの夢の祭典で、特にある二人の出場者に興味を示しているらしく、かなりの期待を寄せているようだ。ちなみに、もうお分かりの読者の方々もいると思うが、女性の言う二人とは、マリナと同じくこの夢の祭典に招待されたノゾミのことである。実はマリナとノゾミ、この夢の祭典で最近メキメキと実力を上げて今後が期待される二人として招待されたという裏事情(?)がある。


???B「あっ、ここにいたのですね。まだ、開演には時間がありますよ」


???A「あぁ、あなたね。あたしが出場するわけじゃないけれど、ちょっと会場の下見をね」


 ここで女性のもとへ、もう一人サトシ達と同じくらいの年齢のこれまたスタイルの良い少女(セリフ部分では‘???B’と表記)が現れる。女性と少女は気兼ねなく会話をしていることから、親しい関係のようである。


???A「あなたも会場の下見でしょ。コガネシティに来てから、あなたと話す内容はほとんど今日の夢の祭典関連だったもの」


???B「そうでしたね。確かに今日の夢の祭典はあたしも心待ちにしておりました。出場者も蒼々たる面々で非常に興味をそそられますが、特にジャパンの期待の星と称される二人に注目しているんです。ここジャパンはあたし達の国に比べればまだ格下の相手ですが、近年コンテストもバトルもメキメキと頭角を現してきて、伸びしろのある国ですからね」


???A「あたしと着眼点は一緒ってわけね。それにしても、あなたが格下の相手をこうも称賛するなんて、昔と比べたらありえないわね。むしろあなたはそういった格下の相手を見下す傾向にあったから」


???B「以前は確かにそうでしたが、転換点となったのはジャパンのあるコーディネーターのパフォーマンスを観てからです。トップコーディネーターではなくコンテストバトルも明らかに格上が相手でしたが、そんな中でどんなピンチに陥っても諦めない心意気。その人物のパフォーマンスにも興味をそそられ、あたしのコーディネーター人生を変えるきっかけになったんです」


???A「あなたほどのコーディネーターが心を入れ替えるきっかけを与えられるとはね。あたしもそのジャパンのコーディネーターのパフォーマンスを見てみたいものだわ」


 少女の話を聞いているうちに、女性の方も少女の言うコーディネーターに興味を抱いたようだ。


???A「さて、下見も大方終わったし開演まで時間があるから、シティウォークでもしましょう」


???B「えぇ、お時間までお付き合いしますよ」


 話を終えた後、女性と少女は一旦会場から離れてコガネシティの街巡りに繰り出す。この二人をはじめ、世界各国の世界大会に向けての動きが活発化しているようだ。さて、トップコーディネーターによる夢の祭典の出場を控えたマリナの周りはどうなっているのかというと…


ケンタ「いよいよだな。マリナ」


マリナ「えぇ。今までにないプレッシャーが圧し掛かって、本来のパフォーマンスが引き出せるか不安だわ」


ヒカリ「やっぱり、トップコーディネーターでもプレッシャーは感じるものなのね」


ハルカ「マリナの他にも蒼々たる面々が顔を並べているもの。無理もないわ」


 本番の朝を迎えて、サトシ達は宿舎のロビーへと集合していた。夢の祭典への出場を控えたマリナは、表面には表われていなくともかなりのプレッシャーが重荷となっているようである。


???「やっぱり、マリナも物凄いプレッシャー感じているんだね」


マリナ「あっ、ノゾミ」


ヒカリ「ノゾミ! それにスズナさんも」


 仲良く談笑をしているサトシ達のもとへ、マリナと同じくトップコーディネーターのノゾミとキッサキジムのジムリーダーで現在はノゾミと行動を共にしているスズナがやって来る。


マリナ「その様子だと、ノゾミもこの夢の祭典に招待されたのね」


ノゾミ「まぁね。当日を迎えるまでは普段通りに過ごせたんだけれど、当日になると急に緊張感が増してきたんだ。でも、マリナも同じくプレッシャーを感じているのを知って、自分だけじゃないんだって安心したよ」


マリナ「わたしもこんな気分になったのはコーディネーター人生で初めてよ。メディアでかなり紹介されていたから、感じるプレッシャーもさらに増してきたわ」


ノゾミ「あれは正直やり過ぎだね。あたし、あまり露出するのは好きじゃないし…」


 どうやら、ノゾミもマリナと同じく本日の夢の祭典に招待されたトップコーディネーターの一人のようだ。招待された蒼々たる面々の中で、マリナとノゾミは近頃頭角を現した期待のニューカマーとして、メディアの取り上げ方も尋常ではなかった。あまり過度な露出を好まないノゾミは、あまりの異常なメディアの取り上げ方に苦笑を浮かべていた。←さすがはマスg…(ゲフン! ゲフン!)マスコミと言ったところか(汗) by. 天の河


ヒカリ「それだけ二人が注目されるほど、トップコーディネーターとして有名になったってことよ。あたし達も負けていられないわ!」


ハルカ「えぇ、そうね。そのためにも、この夢の祭典で得られるところは得ておかなくちゃ」


 この夢の祭典は、当然のことながら全国さらには世界じゅうのコーディネーター達の関心を寄せている。見る者を魅了するだけでなく、コンテストにおけるパフォーマンスの見本にもなる。つまり、コーディネーター達にとってはこの夢の祭典はある種の教材のようなものである。


マリナ「さて、そろそろ会場に向かわなくちゃ」


ノゾミ「そうだね。今回は普段のコンテストとは比べ物にならないものだからね。普段より入念に準備しておかないと」


スズナ「ノゾっちも気合入ってるわね。二人とも頑張って!」