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主人公惣受け物語~アニポケ・カントー編~

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Episode3 ハナダシティで…



第19話『カスミの水中ショー』

前書き

ここから、第三章『ハナダ de 水中ショー』です。



ヒカリがサトシの初めての…





 サトシとジロウの激闘を終えて、現在サトシ達はタケシ宅にて休憩中である。尚、バトル直後にタケシの母・ミズホと父・ムノーが帰宅してタケシからキツーイお説教を喰らったというのは別の話である。


ミズホ「ところで、カスミちゃん。今度、ハナダジムで水中ショーを開くんですってね。」


カスミ「えぇ、そうですけど…。」


 ミズホが、今度ハナダジムで開かれる水中ショーについて話題を切り出す。無類の水ポケモン好きで知られるミズホは、前々からこの水中ショーには興味を持っており、度々ハナダシティに行っては情報を仕入れていたようだ。とはいっても、カスミの姉である『ハナダ美人三姉妹』がかなり大がかりな宣伝活動を行っていたという事実はあるのだが…


ミズホ「もうすぐ本番を迎えるけど、調子はどう?」


カスミ「もう、バッチリです。今回はいつもよりも前から準備してましたから。それに、久しぶりにかつての旅仲間、新しい出会いもありましたし十分リフレッシュもできました。後は最終調整を残すのみです。」


ミズホ「随分と気の入れようね。でもあたし、本番当日にはちょっとした用事があって来れないのよ。今回見に行きたかったんだけど、ごめんね。」


カスミ「いいですよ。用事があるのでしたら、仕方ないです。」


 カスミの気の入れようから、今回のショーはいつも以上に大々的なものになりそうである。今までのカスミとミズホの会話を聞いていた面々も、仲間の晴れ舞台となっては黙ってはいない。


ハルカ「カスミの水中ショー、楽しみかも。」


ヒカリ「あぁ〜、本番まで待ち遠しいわ。前にも言ったけど、カスミの水中ショーはコンテストのパフォーマンスの参考になるくらい、魅力的だもの。」


サトシ「俺もそういや、カスミの水中ショー間近で見たことなかったなぁ。ピカチュウ、お前もだろ?」


ピカチュウ「ピィカァ。」


 以前にも話したと思うが、カスミは『カントーの人魚姫(マーメイド)』として巷では有名になっている。そのショー自体も、各地のコーディネーターが注目するほど魅力的なものである。


アイリス「それじゃあ、次の目的地は…。」


ベル「ハナダシティで決まりね。」


デント「そうなるね。だけど、その前に…。」


サトシ「その前に?」













デント「博物館をイッツ・ウォッチング・タァァァァァイム!」


デント以外「「「「「「だぁぁぁ!」」」」」」


 ハナダシティに行く前に、博物館を見学しに行くと言い出したデント。余程見学したかったのか、デントはタケシの家を飛び出して出て行った。


ハルカ「アイリス。デントって、いつもあんな感じなの?」


アイリス「まぁ、普段はあんな感じじゃないんだけどね。結構、面倒臭いときがあるのよ、ハハハ。タケシのほうが幾分マシなのかな?」


ヒカリ「いや、タケシはタケシで面倒な時があるわよ。」


アイリス「えっ!?」


カスミ「まぁ、一緒に旅をしていれば分かるわよ。」


 ヒロインズは、デントの突然の行動にかなり呆れかえっていた。そして、同時にこう思うのだった。


ヒロインズ((((ホント、男子って面倒ね(汗)))))


 兎にも角にも、サトシ達の次の目的地はハナダシティへと決まった。しばらくしてデントが無事帰還した後、すぐにハナダシティに向けて出発した。


アイリス「ところで、ベル。サトシがバトルしている時少しの間だけ見かけなかったけど、どこにいってたの?」


ベル「あっ、うん。実はあたし、ふたごじまについて調べているのよ。」


タケシ「ふたごじまって確か、セキチクとグレン島の間にある2つの小さな島だよな?」


ベル「そうそう。それでね、あたしアララギ博士からふたご島について調べてくれないかしらって頼まれてるのよ。出来れば、サトシ君達との旅の途中で寄りたいんだけど…。」


 ベルがカントーに来た目的は、どうやらふたご島を調査するためのようだ。ベルによれば、ふたご島にはなぜ氷ポケモン達が多数生息しているのかあまり解明されておらず、多くの学者たちが仮説を立ててはふたご島の実態について解明しているとのことである。また、ふたご島にはその他もろもろの未解明な事柄もあるとか…


サトシ「そういうことなら、構わないぜ。みんなもいいよな?」


ヒカリ「えぇ、もちろんよ。」


カスミ「ふたご島の地形なら、バトルもコンテストも特訓場所としてはうってつけていうのは聞いたことがあるわ。」


ハルカ「それなら、行くほかはないわ。」


 ベルが旅の途中でふたご島に寄ってほしいとサトシ達に頼み込む。サトシ達は、拒絶する理由がないので、ベルと一緒にふたご島に寄っていくことになった。


カスミ「それにしてもふたご島は暖かい気候なのに、なぜか氷ポケモン達がたくさん生息しているのよね。」


ハルカ「まさに神秘的って感じの不思議さよね。これはハルカ探検隊の出番よ。」


 ふたごじま行きも決定し、サトシ達はさらにハナダシティを目指して歩み進める。しばらくして、おつきみやまの麓のポケモンセンター(ニビシティ側)に到着する。夕暮れも近くなってきたので、今夜はここで泊まることとなった。だが、ここでもあることを巡って一悶着が起きる。


サトシ、ヒロインズ、ベル「えぇぇぇぇぇ!? ベッドの数が足りない!?」


ジョーイ「ごめんなさい。最近、『ワールド・チャンピオン・リーグ』、『ワールド・チャンピオン・フェスティバル』の特訓でここに泊まるトレーナーとコーディネーターが殺到してて、あなた達が泊まるとなると丁度一つ足りなくなるのよ。」


デント「そういうことでしたか…。これは困ったことになったね。」


 ジョーイによれば、このおつきみやまを2つの世界大会の特訓場所として使うトレーナーやコーディネーターが多く、ここポケモンセンターで寝泊まりの場所として使うのもいる。今夜はとりわけ殺到していており、ベッド数が足りなくてジョーイもその対応に苦労しているようである。また、この現象はここだけでなく各地で発生しており、協会側が考慮せざるを得ない問題になっている。


タケシ「来るタイミングが悪かったな。今からニビシティに引き返すにしても、外は暗くなってるからなぁ。」


サトシ「それじゃあ、俺が野宿するか。それなら、丁度みんながベッドで寝ることができるし。」


デント「一人で大丈夫かい? そりゃあ、僕たちはしょっちゅう野宿して慣れてはいるけど…。」


サトシ「平気だって。一人でなら、俺も何度が野宿したことがあるし、それにピカチュウや他のポケモン達もいるしな。」


ピカチュウ「ピィカァ!」


 ついには、サトシが自己犠牲で野宿をすると言い出すまでに発展。いくら経験がありかつポケモン達がいるとはいえ、一人での野宿はどんな危険が孕んでいるか分からない。このサトシの提案に、サトシ好きの連中が黙っているはずがなかった。