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てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
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「もう一つの戦争」 開戦と子育て 3

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「確か連合艦隊は山本司令長官の命令で真珠湾攻撃をすると記憶しています。いや、そうなると思うんです。あなたに話しておかないといけないことがあります。今申し上げてよろしいですか?」

「裕美子、誰からそのようなことを聞いたのだ?怒らないから話してくれ」

「はい、理由は申し上げられませんが、少し先のことまで夢にでも見たのでしょうか強く記憶しているのです。ですから真珠湾攻撃とはっきりと申しあげられたのです。いかがお感じになられますか?」

言ってしまってから、ウソをついた。

「うん、海軍では極秘で訓練はしている。ここのところ新しく開発された零式艦上戦闘機の飛行訓練が活発化している。その理由が裕美子の話した通りだとすれば合点が行く。自分は整備の任務だけど早急に飛行士になるやもしれぬ。それは子供の頃からの夢であり、自分を生かせる最大の使命だとも考えている。
航空母艦に搭載されるだろうから、おれもそうなると真珠湾へと向かう一員となるかもしれないぞ。覚悟は出来ているか?」