更新日時:2016-05-19 05:32:15
投稿日時:2015-08-20 19:06:14
絡み合う蛇
作者: 楡井英夫
カテゴリー :恋愛小説(愛欲)
総ページ数:2ページ [完結]
公開設定:公開
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著者の作品紹介
翌朝、アキコはタカシの元を去ることを告げた。
タカシは理由を聞いた。
「私はケイコさんのようになれない。蛇みたいに絡み付くことなんか私には無理。やはり、ここに来たのが間違った。はじめから、あなたの忠告に従えばよかった。あなたは言った。ここは蛇の巣窟だ。男と女が激しく愛し合うところだから、お前には無理だって……」と言うとアキコは泣き出した。いつもなら、優しく慰めるが、今回は何もしなかった。ただ、アキコが来て、もう4年が経ったことに妙な苛立ちを覚えた。
「君も俺もずいぶんと回り道をした。本来なら、交わることはなかった。こうなる運命だった」と言った。
タカシは理由を聞いた。
「私はケイコさんのようになれない。蛇みたいに絡み付くことなんか私には無理。やはり、ここに来たのが間違った。はじめから、あなたの忠告に従えばよかった。あなたは言った。ここは蛇の巣窟だ。男と女が激しく愛し合うところだから、お前には無理だって……」と言うとアキコは泣き出した。いつもなら、優しく慰めるが、今回は何もしなかった。ただ、アキコが来て、もう4年が経ったことに妙な苛立ちを覚えた。
「君も俺もずいぶんと回り道をした。本来なら、交わることはなかった。こうなる運命だった」と言った。