Delusion cat
出会いのきっかけは、ダメ元で出した若い男を対象としたヌードモデル募集の広告。
幼くもなにかを悟ったような澄んだ碧い瞳をした少年は、2歳偽って応募をしてきた。
「ねぇおじさん、おじさんは何描いてる人なの?画家?」
何度か電話で言葉を交わして、約束の初日。
求めていた少年像からは少しずれていたが、許容範囲。そう玄関先で目測してから招き入れてやると、少年は興味津々と言うように綺麗なアーモンド型の大きい瞳を丸くして向けてくる。
「おじさんってのやめてよ。俺まだ21だし。俺は漫画家。どぎつめの」
「なにそれ」
「見たことない?エロ漫画」
ココアを淹れてやりそんな会話を交わしていると、少年は不思議そうに首を傾げた。
「それ、男より女の体スケッチした方が良くない?」
「いいの。まぁ、少年体細いし、お時給はずむから女性のポーズしてみる?」
はは、と冗談めかしく言うと、少年は少し思案した様子から、ふわりと笑った。
「いいよ、別に」
幼くもなにかを悟ったような澄んだ碧い瞳をした少年は、2歳偽って応募をしてきた。
「ねぇおじさん、おじさんは何描いてる人なの?画家?」
何度か電話で言葉を交わして、約束の初日。
求めていた少年像からは少しずれていたが、許容範囲。そう玄関先で目測してから招き入れてやると、少年は興味津々と言うように綺麗なアーモンド型の大きい瞳を丸くして向けてくる。
「おじさんってのやめてよ。俺まだ21だし。俺は漫画家。どぎつめの」
「なにそれ」
「見たことない?エロ漫画」
ココアを淹れてやりそんな会話を交わしていると、少年は不思議そうに首を傾げた。
「それ、男より女の体スケッチした方が良くない?」
「いいの。まぁ、少年体細いし、お時給はずむから女性のポーズしてみる?」
はは、と冗談めかしく言うと、少年は少し思案した様子から、ふわりと笑った。
「いいよ、別に」
作品名:Delusion cat 作家名:深鹿