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かなりえずき
かなりえずき
novelistID. 56608
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まだ彼女を創(つ)くってないの?

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容姿:普通
趣味:漫画、ゲーム
性格:おとなしい

「これでよし、と」

画面の中で彼女を作っていく。
顔の輪郭、体のスリーサイズから服装まで。

「やっぱり自分の趣味と合う可愛い子が彼女じゃないとな!」

エディットを済ませると、マイ彼女がやってきた。


「わかるー、第3話の展開はすごく萌えたよね」
「そうだね、あの漫画のこのキャラは最高だよね」
「私も君と同じように思うよ」

「……」

なんだかつまらない。
自分の趣味と同じで話も合うし、
顔や体もすべて俺好みの女の子のはずなのに。

「エディットし直そう」

マイ彼女をリセットし、ふたたび作成画面へと戻る。


容姿:美人
趣味:パーティ、旅行
性格:活発

今度は自分と真逆の設定にしてみた。

「前のマイ彼女の持っているものは、
 すべて今の自分でも持っているからな。
 自分にない要素が多ければきっと飽きないだろう!」

エディットが完了し、マイ彼女がやってきた。


「イエ~~! パーティピーポー! Fu~~!」
「もっとテンションアゲ♂アゲ♂ていこぉ~~!」
「はい飲んで! 飲んで忘れよぉーー!」

「うぉああああ!!!」

ダメだダメだ!
このノリについていけない!

慌ててマイ彼女をリセットした。

「自分にない要素が多すぎてストレスが……。
 いったいどうすれば理想の彼女が作れるんだ……」


いや待てよ。
エディットを逆に使えばどうだろうか。
自分に合う彼女を作るんじゃなくて……


「今度は自分をエディットしてみよう!」


そうだよ!
超絶イケメンに自分を作り変えれば、
彼女なんてはいて捨てるほどできる。


容姿:後光が差すほどのイケメン
趣味:ありとあらゆるものに関心がある
性格:誰よりも優しい


「完璧だ……! 完璧すぎて怖い……!」

エディットを破壊して街に出た。


「見て! あの人、なんてイケメンなのかしら!」
「この世のものとは思えない!」
「すてき! ああ、あの人に見てもらえたら!」

ふふふ。
聞こえる聞こえる。
俺をあがめる声が。

これから、たくさんできる彼女から
自分の理想にあう彼女をピックアップしていけるはずだ。

 ・
 ・
 ・

数日後、俺は神殿の最奥に座らされていた。

「「「 おお! 神よ!! われらに慈悲を! 」」」

信者たちは土下座のように礼拝している。
俺はありあまるイケメン度に、
いつしか神として扱われるようになってしまった。


「あの……誰か俺の彼女にならない?」


「めっそうもない!」
「神の御許に私ではふさわしくありません!」
「世俗のものと交わっては、神がけがれます!」

完璧すぎるイケメンは、
彼女ナシでその生涯を終えた。