ロリコン中毒を一発で治す真実
「はあ、こう毎日ババアばかり見ているとなぁ……。
早くロリータ充電したいよ」
「ああ俺もさ」
友達と仕事を進めていると、
施設の高齢者がどこかへ連れていかれる。
「あれは?」
「さあな。おおかた、家族が金を払えなくなったんだろ。
一度ああなると戻ってきた人いないし」
終業の時間になると、友達と一緒に街へ繰り出す。
目指すはただひとつ。
ロリータ充電器。
「いたぁぁぁ!!」
街の特定の場所に、ロリが立っていた。
さっそく俺はロリに手を握ってもらう。
「ふぉぉぉぉ!! 心に! 体に!
ロリが満たされていくぅぅ!!」
「おい! はやくかわれ!」
友達は俺をおしのけてロリ充電をはじめる。
「キタァァァ!! ロリが回復していく!!」
充電を済ませると、すっかり落ち着いた。
「また来てね、お兄ちゃん」
「「 ぐぁぁぁぁ!! た・ま・ら・ん!! 」」
その帰り道。
「ロリっていいよなぁ、なんかすごく癒されるよ」
「ああ、毎日いつでもロリ充電ができればなぁ。
忙しくて気がめいるだけの介護も頑張れる気がする」
毎日、か。
そのとき悪魔のささやきがはっきりと聞こえた。
その夜、全身黒ずくめで俺は舞い戻ってきた。
ロリ充電の場所は動かない。
この時間ならだれにも見つからずに充電ロリを回収できる。
「さあ、ここに……あれ!? い、いない!!」
昼間いたはずのロリはいなくなっていた。
「チッ」
短い舌打ちが聞こえた。
その方向には、別の男が充電ロリを抱えている。
「お前! 充電ロリを奪うなんてずるいぞ!
この世界の人たちはみんなロリ不足なんだから!」
俺も奪うつもりだったけど。
男は俺の説得もむなしく男はあっという間に逃走。
ロリ充電器は無人になってしまった。
『充電ロリ泥棒を逮捕! 犯人は介護施設の男!』
翌日、俺の友達が新聞の記事出た。
犯人って……あいつだったんだ。
充電ロリには高精度GPSが入っていたりで
あっさり見つけ出されてしまうと記事にあった。
「……あぶねぇ。もし、俺が先だったら……」
それから数日。
俺は重度のロリ欠乏症へと陥った。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!
ロリが! ロリがたりねぇぇ!!」
しかし、もう充電ロリは不在。
いったいどこでロリを充電すればいい!?
ロリがいないロリ充電器の前で俺は自問自答した。
「……そうだ。生産元をたどろう!」
悪魔に洗脳された俺はそんな発想がごく自然に思いついた。
その後、ロリ充電器に新しいロリが運ぶ業者がやってきた。
「ようし、生産元を追跡だ!!」
すぐに業者の車を追跡する。
充電ロリの源に行けばGPSがまだ入っていないロリもいるはず。
そうなれば、俺の家にロリ充電器が来る!!
「うおおお! ロリ! ロリをこの手に!!」
追って。
追って。
追い続けて。
行きついた先は、見覚えがありすぎる場所だった。
「ここって……俺の仕事場じゃないか」
業者は高齢者をひとり選ぶとロリ化させていた。
「さぁ、充電器の方へ行きましょう」
「ふぇふぇふぇ、男はいつも見た目に騙されるのぅ」
作品名:ロリコン中毒を一発で治す真実 作家名:かなりえずき