クッキー
兵士「それでも一緒にいるんだから、分かるだろ。
お前らは料理なんかで気を引く必要はねえんだよ、バカが」
勇者「……それって」
兵士「あーもう、ホントに俺は寝るわ。
お前らも昨日から寝てねえだろ。
さっさとアイマスクつけて寝やがれ」
賢者「うふふ……うふふふ」
兵士「なんだよ」
賢者「私たちがクッキー作ってるあいだ、兵士さんも起きててくれましたもんねっ」
兵士「いつになく手間取ってるみたいだったから、気になってな。
まさかクッキー作ってただけだとは思わなかったわ」
賢者「ふふふ、兵士さん。とっても大好きです!」
勇者「勇者も兵士ちゃんのこと大好きだYO!ビバ初恋!」
兵士「うるせーよ、アホどもが。ついてくるなよ」スタスタ
勇者「アハハハッ、逃がさないYO!
青春って素敵だねぇ賢者ちゃん!心がふわふわだZE!」キラキラ
賢者「あれー、でもおくちがレモン味にならないですう。初恋はレモンの味がするはずなのに……」
兵士「また中途半端な知識を……。全く付き合ってらんねえわ」スタスタ
勇者「待ってくれYO!マイスイートハニー!」
賢者「いいえっ、兵士さんは私のものですですっ」
勇者「なんだってぇー!?じゃあ、料理対決で決めるしかないNE!」
賢者「望むところですよお。いつまでもアシスタントじゃいられませんからあっ」
兵士「あーあ、結局それかよ。馬鹿馬鹿しい」スタスタ
勇者「兵士ちゃん、待つんだYO!審判は君に決めた!」
賢者「まってくださあいっ」
タタタッ
ー終わりー