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てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
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「もう一つの戦争」 舞い降りた天使 2.

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裕美子は自分のいるところが昭和十六年なら、この年の十二月八日に真珠湾攻撃から戦争が始まるのだと知っていた。
歴史は得意科目ではなかったが、大好きな岡田くんの出ていた戦争映画「永遠の0」を見て少し興味を持っていた。自分がなぜこの時代に居るのかは全く分からなかった。
昨日の夜寝るまでは普通に仕事を終えて帰宅し、女友達とラインをして週末に遊びに行く約束をやり取りしていた。

おばあちゃんが近所の温泉に行きたいから車で乗せていってほしいと言ったので、自分も入ろうと白のスエット上下に着替えてスマホと免許書だけ車内のトレイに乗せて向かった。久しぶりに祖母と入浴して、聞いていなかったことを尋ねた。