『 怖いかもしれない 』
それは、人間はなぜ人間の形を皆しているのか、と考え出したからだと思います。
目玉が現れるまでの体の中の動きを考える時、それをするのが魂だとして、すると魂は人をお腹の中から作り、産まれ、育ち、死ぬまでその中にいるということになります。
でも、魂がもし、そこを飛んでいたらそれはオバケであるので、やはり怖い話です。魂がもし、人の中から抜け出たのなら、人は死体となるので、怖い話になります。
怖い話というのは、例えば頭の上に葉っぱが乗っていたとして、それで震え上がるか、タヌキを思い浮かべて笑い話に変えるかという類のことだと思います。でも、タヌキが目の前で葉っぱの乗った人間に変わったとしたら、それは怖い話です。
つまり、怖い話は誰にとっても怖い話な訳では無く、ある人にとっては笑いであり、ある人にとっては涙であるということになります。
耳元でいつも、どぼんと転覆させようとしている何かがいたら、やはり怖い訳です。
でも、それが守護霊だとするとそれを大切にすべきなのではないか、と考えるようになり、それが、神様が八百万いるとされている理由かと思うようになりました。
ところで、この間、私は廊下でひたひたという足音を聞いたのですが、見ると誰もそこには居ませんでした。
それから、同じ顔の人を3回ほど見たことがあります。
この間、テレビを見ていたら、30人くらいの若い子の顔が同じでした。
怖いかもしれない、と私は鏡の中の自分の顔と平成っこ達の顔とを比較し、眉間の皺を取る努力をすることにしています。とにかく、夜、ドローンではない何かが上空を飛んでいる時に、連絡する先を知りたいのです。それが、集団的自衛権に関わる防衛的な誰かだとしても。
作品名:『 怖いかもしれない 』 作家名:みゅーずりん仮名