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愛のかたち  ~あなたとの時間~

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いつもの場所・・・
高層階ホテルの最上階・・・観覧車が一望できるその景色は、窓際の絶景に相応しく私たちふたりを、いつものように包み込む・・

煌びやかに輝く夜景が、久しぶりの再会に潤いを与えた・・
そして、いつもの再会で用意されたワインの風味を一際美味しくする・・

「また・・・逢えたね」
「とっても逢いたかったわ」
合わせられたグラスは、透き通るような音色を奏でるとふたりの笑顔を優しく包み込む。。

もう何年になるかしら
お互いの家から同じ距離のこの場所が、ふたりの愛の部屋に加えられたのは・・・
当たり前のように、その部屋は・・私たちを月に一度惹き合わせた。。

部屋は、純白に彩られ・・花瓶に生けられた淡い花々は優しさを強調する。。
ポプリの香りが仄かに漂い・・癒された空間を作り出す

「やっぱり素敵だわ」
「気に入ってくれて良かった」
佐伯は、同じ部屋に飽きさせない要望を以前にお願いしているようだ。。
「ありがとう」
雪乃は、いつもの優しさに佐伯の愛を感じた。。

ハーブの好きな雪乃のために、リラクゼーショングッズは欠かせないものとなった。。

ハーブティーも種類を豊富に用意されている。。
「いつも素敵だわ  あなたとの大事な時間が・・また、私を虜にする・・」
ワインによって、少しだけほんのりした頬が赤みを増すように酔いがこころも色付けてゆく・・・

限られた時間が、少しでも長く感じられるように・・
そして、楽しい時間であるために。。佐伯は常にプレゼントを用意していた。。
「ゆき・・手を出してごらん」
雪乃の白い細い手が佐伯の目の前に差し出されるとその小さな手のひらに、可愛いリボンの付いた小さな箱が載せられた。。

「開けてごらん」
「ありがとう^^」
雪乃は、ピンクのリボンを解くと薄桃色の包装紙を広げ中の箱を取り出した。。

箱の中には、やはりピンクのケースがあり・・それを手のひらに載せる。。
「開けるわね・・」
佐伯は、本当に優しい眼差しで雪乃のその動作を見守った。。

この瞬間が、佐伯は大好きだった。。
嬉しそうにするその表情が見たくてプレゼントを選ぶ楽しみを味わう・・